助成金概要

65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)は、50歳以上かつ定年年齢未満の有期契約労働者を無期雇用労働者に転換させた場合に支給されます。

今後の労働力人口減少に備えて、50歳以上の有期契約労働者を無期雇用労働者に転換し、長く働いてもらいたいという会社で使いやすい助成金です。

支給額

中小企業 中小企業以外
対象労働者1人あたり48万円<60万円> 対象労働者1人あたり38万円<48万円>

※ 支給は1事業所につき1年度あたり10人までです。
※ <>内は生産性要件を満たす場合の金額です。生産性要件についてはこちら。

申請までの流れ

【前提】就業規則に高年齢雇用安定法に準じた規定をしていること
前提として、無期雇用転換計画書提出の1年前から就業規則に「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律第8条または第9条第1項」に対応した規定が定められていて、労働基準監督署へ届け出ている必要があります。

用語の説明

高年齢者等の雇用の安定等に関する法律
第8条…60歳以上の定年を定めていること
第9条第1項…①定年の引き上げ、②継続雇用制度の導入、③定年の定めの廃止のいずれかの措置を講じていること

①無期雇用転換制度の規定、高年齢者雇用管理に関する措置の実施
有期契約労働者を無期契約労働者に転換する制度を就業規則等に規定する。
高年齢者雇用管理に関する措置(後述)を実施する。

②無期雇用転換計画書の提出
計画の実施期間や高年齢者雇用管理に関する措置の内容を記載した無期雇用転換計画を作成。
無期雇用転換計画の実施期間の開始日から6ヵ月~2ヶ月前に提出。

③無期雇用転換計画の認定
提出された無期雇用転換計画書の正当性、妥当性等を審査。
後日、認定または不認定の結果が事業所へ通知される。

④無期雇用労働者への転換実施
対象者を無期雇用労働者へ転換。

POINT

対象者となるための主な要件は以下の通りです。
①転換日において雇用された期間が6ヵ月以上5年以内
②50歳以上かつ定年年齢未満
③転換日において64歳以上でないこと
④雇用保険被保険者

⑤無期雇用労働者へ転換してから6ヵ月間勤務

POINT

転換を行ったとしても6ヵ月分の賃金を支給する前に退職してしまった場合は申請できません。

⑥支給申請
転換後6ヵ月分の賃金を支給した日の翌日から2ヵ月以内に提出。

⑦助成金の受給
審査は半年程度(申請時期、地域により変動)。

高年齢雇用管理に関する措置とは?

高年齢者雇用管理に関する措置とは、高年齢者が働きやすいように職場環境を整備し高年齢者の雇用を促進するための取り組みのことです。

本助成金では、無期雇用労働者への転換とあわせて、次の高年齢者雇用管理に関する措置を1つ以上実施している必要があります。

自社の実態に合った措置を検討し実施しましょう。

  1. 職業能力の開発及び向上のための教育訓練の実施等
    高年齢者の有する知識、経験等を活用できるようにするための効果的な職業訓練としての、業務の遂行の過程外における教育訓練の実施又は教育訓練の受講機会の確保
  2. 作業施設・方法の改善
    身体的機能や体力等が低下した高年齢者の職業能力の発揮を可能とするための作業補助具の導入を含めた機械設備の改善、作業の平易化等作業方法の改善、照明その他の作業環境の改善及び福利厚生施設の導入・改善
  3. 健康管理、安全衛生の配慮
    身体的機能や体力等の低下した高年齢者の職場の安全性の確保、事故防止への配慮及び健康状態を踏まえた適正な配置
  4. 職域の拡大
    身体的機能の低下等の影響が少なく、高年齢者の能力、知識、経験等が十分に活用できる職域を拡大するための企業における労働者の年齢構成の高齢化に対応した職務の再設計等の実施
  5. 知識、経験等を活用できる配置、処遇の推進
    高年齢者の知識、経験等を活用できる配置、処遇の推進のための職業能力を評価する仕組みや資格制度、専門職制度等の整備
  6. 賃金体系の見直し
    高年齢者の就労の機会を確保するための能力、職務等の要素を重視する賃金制度の整備
  7. 勤務時間制度の弾力化
    高齢期における就業希望の多様化や体力の個人差に対応するための短時間勤務、隔日勤務、フレックスタイム制、ワークシェアリング等を活用した勤務時間制度の弾力化

FAQ

Q65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)とキャリアアップ助成金(正社員化コース)のどちらも要件を満たしますが両方受給できますか?できない場合はどちらを申請するべきですか?
A65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)と似た助成金でキャリアアップ助成金(正社員化コース)があります。
両方の要件を満たしたとしても受給できるのはどちらか一方のみです。
どちらを申請すべきかという点について、受給金額の観点からいえば、有期契約労働者から正社員へ転換させるならキャリアアップ助成金(正社員化コース)が高く、有期契約労働者から無期契約労働者へ転換させるなら65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)が高くなります。
ただし、65歳超雇用推進助成金には高年齢雇用管理に関する措置の要件があり、キャリアアップ助成金には5%の昇給要件があるなど異なる点がありますので実態に合わせた検討が必要です。

お問合せ

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